大学システム改革への提言
今、大学改革が急速に動き出している。
個々の動きはおおむね正しい方向にあると判断するが、
次の二点において我々は危惧の念を持つ。
一 日本の高等教育システムのあるべき全体像が示されないまま、
個別の改革が一見バラバラに進行している。
二 高等教育システムの改革にあたって政府と大学のあるべき関係が明確になっていない。
天然資源の乏しいわが国が世界に伍して競争力を確保していくためには、
大学における教育研究の振興を図ることが最重要課題である。
そのため大学改革の断行が求められる。その際、大学のあるべき姿を明確にしながら、
種々の施策を総合的に進めていかねばならない。
しかるに、大学のあるべき姿に関しての大学からの発信はほとんど皆無である。
大学からの発言の多くが
「自分の大学がどうなるか」といった近視眼的かつ利己的としか思われないものであることにも危惧の念を抱く。
政府と大学の関係をどのように位置づけるか、政府の役割は何か、
といった視点からの議論もほとんどない。
われわれはこうした状況に危機感を抱いている。そこで有志が集い、
二〇〇一年八月から九回会合をもち、大学のあるべき姿に関して議論を重ねて、
ここに『提言』として世に問うことにした。
各界の理解を得て日本の高等教育システムがますます正しい方向に変革していくことを念ずるものである。
平成十四年二月一日
「大学システムの改革に関する研究会」有志(アイウエオ順)
| 池上 徹彦 |
生駒 俊明 |
石 弘光 |
| 石倉 洋子 |
井村 裕夫 |
浦 環 |
| 大橋 徹郎 |
笠見 昭信 |
草原 克豪 |
| 黒川 清 |
桑原 洋 |
小間 篤 |
| 坂内 正夫 |
鈴木 基之 |
土岐 憲三 |
| 中村 崇 |
野村 浩康 |
前田 正史 |
なお、本提言は個人としての意見をとりまとめたものである。
以下に提言本紙、その説明文書および参考名簿を提示する。
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